体脂肪の基礎知識

体脂肪とは

体脂肪というとお腹周りなどのつまめるお肉というイメージがありますが、全身に存在する体脂肪はそればかりではありません。

健康診断では注射をして脂質検査をします。これは血液内の体脂肪量を測定するためですから、血液の中にも脂質が存在するということです。

体脂肪とは体の中に存在するすべての脂肪分の総称です。
中性脂肪・遊離脂肪酸・コレステロール・リン脂質などが体脂肪にあたりますが

  1. 血中に存在しているもの
  2. 全身の皮下にあるもの(皮下脂肪)
  3. お腹の腸間膜の周りについているもの(内臓脂肪)

があります。

体に存在する脂肪の種類と役割

体内に存在する脂肪=体脂肪には、中性脂肪・遊離脂肪酸・コレステロール・リン脂質などがあります。
これらにはそれぞれ役割があります。

1.中性脂肪

ダイエットで減らしたいのはズバリこの「中性脂肪」です。

中性脂肪は生きていくうえでの活動に必要なエネルギー源です。
ただ、中性脂肪はどちらかというと貯蔵タイプの体脂肪。燃やすためには体内酵素が中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸の形にする必要があります。

ダイエットで減らしたい中性脂肪

食事から摂った糖質や脂質は分解されて血液中に入り、全身のエネルギー源となります。
ここで使いきれなかった分が中性脂肪に合成され、脂肪細胞に貯められることになります。

脂肪細胞の数は全身に約600億個。
1個あたり1㎍(0.000001g)の脂肪を貯めることができます。
大した量ではないように感じますが、すべての脂肪細胞が満杯になると約60キロの体脂肪が体に着くことになってしまいます!

さらに、肥満が進めば脂肪細胞は細胞分裂によって増え一度増えた脂肪細胞の数はほとんど減らないと言われています。

ただ、1つ1つの細胞内の脂肪貯蔵量は減らすことができますから、慌てずじっくりダイエットを意識した生活をしましょう。

2.遊離脂肪酸

中性脂肪が貯蔵タイプなのに対し、遊離脂肪酸は使用される形態の脂肪で、血液中に存在します。
車に例えると、中性脂肪がガソリンタンクで有利脂肪酸はガソリンといったところでしょうか。

遊離脂肪酸をどんどん燃やすためには酸素が必要ですから、有酸素運動が効果的です。

使われなかった遊離脂肪酸は中性脂肪に合成され、脂肪細胞に蓄えられます。

3.コレステロール・リン脂質

コレステロールやリン脂質は血液によって全身に運ばれ、主に細胞膜の材料となります。
コレステロールが柱だとするとリン脂質は壁。どちらも細胞膜を作るのには欠かせないものです。
その他にも、ホルモンンが作られるときの骨組みになったり、消化・吸収に欠かせない胆汁酸の材料となったりします。

コレステロール値の異常は動脈硬化や血栓の元となるため、脳梗塞・心筋梗塞など命にかかわりのある大病の要因となる恐れがあります。

コレステロール値には注意

全身のコレステロール量は約100g。体重に影響を及ぼすものではありません。
とはいえ、食事や運動で中性脂肪を減らすよう心がけることで、コレステロール値を正常に保つことに大きな影響があります。

コレステロールとは?善玉・悪玉の違いは?

余った体脂肪の行く先「皮下脂肪」と「内臓脂肪」

ダイエットのために減らしたいのは「中性脂肪」だということがお分かりいただけたかと思います。

実は、貯蔵タイプの中性脂肪も、行く先によって2種類に分けられます。
それが皮下脂肪内臓脂肪です。
それぞれの特徴は次のとおりです。

女性(悩み)

皮下脂肪の特徴

  • 女性につきやすい
  • 下半身につきやすい「洋ナシ型肥満」
  • 疾病につながるリスクは低い
  • 減らしにくい脂肪
  • 外部の衝撃から内臓を守る
  • 体温を保持する
  • 長期間の飢餓状態に備えたエネルギー

男性(悩み)

内臓脂肪の特徴

  • 男性につきやすい
  • 腹部につきやすい「リンゴ型肥満」
  • 生活習慣病の疾病リスクを高める
  • 減らしやすい脂肪
  • 臓器を支え、定位置に固定する
  • 短期間の飢餓状態に備えたエネルギー

それぞれの脂肪の特徴については、下記リンクページにさらに詳しく記載していますので、合わせてご覧くださいね。

皮下脂肪 | 太もも・二の腕などにつく落ちにくいお肉を落とすには?

内臓脂肪 | 落としやすいメタボ肉 病気には要注意!

全身の中性脂肪を減らすことで、健康診断などの血液検査でわかる「脂質値」を正常に保つことにもちろんつながります。
健康維持のためにも正しいダイエットの知識を持って、理想体重を維持するよう、ちょっとずつでも頑張ってみましょう(^^)